「初心者からプロまで一生使える 伝わる文章の基本」を 2,023 年 02 月 02 日に読んだ。
目次
メモ
考える習慣を持ち、書くための準備をする p14
電車の中でスマートフォンを操作している人を多く見かけますが、端末から情報を漠然と入手するとき、人は受動的な状態になっています。
物事の意味を考えるときには、それらの情報を一度遮断しましょう。
これが能動的に思考することにつながります。
テレビ・ PC ・スマートフォン
情報に対して受動的になる
情報を消費するだけで終わる
情報の遮断
情報に対して能動的になる
情報の意味を考えることができる
自分と向き合う
文章を書く行為は、自分という存在と徹底的に向き合うことになります。
意見が何も出てこない自分を、様々なテーマに関して意見を述べられるように変えるためには、
普段からあえて情報を遮断し、自分なりに自問自答する時間を作る必要があります。
基本は三段構成 p22
様々な文章構成法
三段構成
序論 -> 本論 -> 結論
四段構成
起 -> 承 -> 転 -> 結
頭括法
最初に結論、後で説明や事実や具体例を述べる
尾括式
最初に事実や具体例、最後に結論を述べる
双括式
最初に主題や結論を述べ、次に説明や事実や具体例を挙げ、最後に、再び主題や結論を述べる
実用的な文章の場合、一般的には頭括法が良く、
尾括式も最後に言いたいことを述べる特性があるため、おさまりが良いと言われています。
文章を書く場合、目的に合わせて構成法を選ぶことが大切です。
私はビジネスシーンなら頭括法と尾括式を組み合わせた三段構成 (双括式) をおすすめしています。
「には」と「は」の違いを意識する p76
助詞に関するミスは、圧倒的に多いと言えます。
悪い例は「私は」を途中で忘れたために起きたミスです。
プランがあるなら、「私の中に」という意味を込めて「私には」と書くべきです。
もし「私は」という主語をいかすなら、「持っている」という術後で主語を受けるべきです。
「に」と「へ」の違いを意識する p78
「に」は明確な場所を示す
「へ」は漠然と方向を示す
京都に行く。
京都へ行く。
上の 2 つの文章の差は、ほとんど感じられないかもしれません。
しかし、ニュアンスの違いがあります。
「京都に行く」の場合、神戸でも大阪でもなく「京都」という場所に行くニュアンス、
「京都へ行く」の場合、漠然と京都方面に行くニュアンスがあります。
目的地へ着いた。
目的地に着いた。
この例だと、目的地という場所に着いたことを示すのに「へ」を使うと違和感があることが、わかりやすいと思います。
病院に行く。
病院へ行く。
内科に行く。
内科へ行く。
病院の場合、どちらでも良さそうですが、
内科の場合、病院の中でも内科と場所が特定されているので「に」が適切です。
「という」を省略する p114
「という」には、言い換え、婉曲、伝聞、引用、強調などの意味があります。
省略しても文が成立する場合は、省いてかまわないでしょう。
「的」の使い方に気をつける p116
抽象的な漢語 + 「的」 => OK
具体的な漢語 + 「的」 => NG
和語 + 「的」 => NG
カタカナ語 + 「的」 => NG
「すること」は省略できる p118
省略できる「すること」とできない「すること」の違い
後悔、検査、早起き、攻撃、討論、取得など、名詞の後の「すること」は省略できます。
一方「のんびり」「わくわく」「いらいら」など、副詞の後の「すること」を省略すると不自然になります。
「ので」と「から」を使い分ける p138
客観的な因果関係の場合 => ので
主観的な因果関係の場合 => から
プライベートな時間が大切なので、仕事は定時に終わらせる。
プライベートな時間が大切だから、仕事は定時に終わらせる。