「三行で撃つ」を 2,023 年 01 月 04 日に読んだ。
目次
メモ
123p
行きずりの関係はわびしい
最後に、人間を、甘く見るな、ということだ。
一回限りの関係を求めて近寄ってくる人は、すぐに分かる。
だから相手も、ギャラや時間を勘案し、会う、会わないを決める。
言うは易く、行うは難しの典型だが、一回限りの関係を求めて近づく人間になってはいけない。
一生付き合うという覚悟をもって、仕事は申し込むべきなのだ。
わたしも、仕事が終わったあと、手紙やメールを書き続ける取材相手が、何人もいる。
高齢で身寄りがなく、生活の面倒を見ている人さえいる。
128p
ところでわたしの場合、ここ十数年、一人称は「わたし」に統一しています。
以前は「僕」が多かったです。
思うところあって変えました。
それはともかく、その文芸批評家が「僕」を使わない理由は、
「三十歳を過ぎた男が『僕』だなんて、甘ったれている」というものでした。
筋は通っています。