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「見るだけでデザインセンスが身につく本」を読んだ

投稿時刻2025年1月14日 14:38

見るだけでデザインセンスが身につく本」を 2,025 年 01 月 13 日に読んだ。

目次

メモ

SECTION 03 デザインとアートの2つを分けるもの p18

デザインとよく比較されるものの1つに「アート」というキーワードがあります。
この2つ、両方をよく理解している人には違いが明確なのですが、それぞれの専門家はお互いをあまり詳しく理解していないことも多いのが事実です。
あなたはこの2つの違い、なんだと思いますか?
デザインは前のパートでお話しした通り「課題解決」ですが、アートはそれと異なる「課題提起」という価値を持っています。

デザインもアートも世の中をよりよくするための存在ですが、アートは世の中に明らかになっている課題、日の目を見ることのない課題に対して、より多くの人に興味や関心を持ってもらうための作品を作ることが多くあります。
現代ストリートアートで最も有名なバンクシーも大量消費・移民問題・テロ批判などへの問題提起、有名なピカソのゲルニカも戦争非難でしたし、岡本太郎の太陽の塔は未来への希望と同時に科学技術と資本主義への批判を表現していました。

読みやすさ3原則 p116

文字や文章の「読みやすさ」は、視認性・判読性・可読性の3つのルールでチェックできます。

視認性とは、文字を見た瞬間に、それを正しく確認し、意味を理解できるかどうかの度合いです。
文字を伝えたい順に大きくしたり、注意を引く色に変えたり、背景色とのコントラストをつけることで、理解度を上げることができます。

判読性とは、文章を読んだ時に、正しくスムーズに読めるかの度合いです。
私たちは文章を読む時、分かりにくい言い回しや知らない言葉を、前後の関係から推測しながら読む習性があります。
それを利用して、読む人に馴染みのない専門用語を減らし、読む人にとって聞き慣れない言葉を使わないようにすることで、誤読・誤解などを防ぎ、理解度を上げることができます。

可読性とは読みやすさの度合いで、アルファベットの小文字の「l(エル)」と大文字の「I(アイ)」のようなよく似た文字や、「厵・驫・鸞・鸝・鱺」のように画数のやたら多い文字などは、可読性が低いと言えます。

この3つが揃っていることで「読みやすい」と、見る人に思ってもらうことができます。
忘れずに、いつも意識して、よりよいデザインを作っていきましょう。

ジョブズも愛用した効果6.5倍の魔法 p150

写真を含めて伝えた方が記憶に残りやすく理解しやすいのは世界共通ですが、これも現代では科学的に証明されています。
心理学の分野では、PSE(Picture Superiority Effect)と呼ばれる現象の話です。

『ブレイン・ルール』の著者、分子発生生物学者のジョン・メディナの実験で、文字と写真を使ったプレゼンテーションは、文字だけのプレゼンテーションと比較したとき、記憶効率に大きな差が出ることが分かりました。
文字だけの場合、72時間後には記憶は10%しか残らなかったのに対して、文字と写真の場合は65%も残ることが分かりました。

その効果を世界トップレベルに活用していたのが、スティーブ・ジョブズです。
彼は、製品やビジネスアイデアもさることながら、そのプレゼンテーションの秀逸さで有名でした。
メッセージを限りなく絞り、シンプルにそぎ落とした上で、最適な文字と写真を用いることで、メディアやユーザーを魅了し続けていました。

あなたも何かのプレゼンをするときは、より大きな結果を得られるように、写真を活用してみてください。