コンテンツにスキップする

「ロジカル・シンキング」を読んだ

投稿時刻2023年12月12日 15:27

ロジカル・シンキング」を 2,023 年 12 月 11 日に読んだ。

目次

メモ

p58

MECEとは耳慣れない言葉だが、 Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive の頭文字をとったもので、
「ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体として捉えること」を意味する。
ちょうど、全体集合を漏れも重なりもない部分集合に分けて考える、集合の概念と言えばわかりやすいだろう。

p65

3Cもしくは4Cとは、事業、あるいはその企業や業界の現状を全体集合としたとき、
3つないしは4つのCで始まる要素を押さえれば、一応全体を網羅したと考えよう、という約束事だ。
3つないしは4つのCとは、顧客・市場 (Customer) 、競合 (Competitor) 、自社 (Company) 、そしてチャネル (Channel) だ。
市場や顧客の状況を知り、競合の状況、そして自社の状況を押さえると、
一応、事業の現状の全体を押さえたことにしよう、業界によっては卸や代理店といったチャネルが事業のカギを握る業態もあるので、そのような場合はチャネルの状況を押さえておこう、というものだ。

p67

ある顧客層を設定したとき、その顧客に対してどのような商品をどう販売するのか、
というマーケティングについて考えるときに活用できるのが 4P だ。
これを押さえれば、一応、マーケティング上、重要なポイントは外していないことにしよう、という約束事だ。
4P とは、ターゲットとする顧客に、どのような特性を持つ商品 (Product) を、どのような価格 (Price) で、
どのようなチャネル (Place) を使って、どのような訴求方法 (Promotion) で届けるのか、の 4 つの P で始まる要素を指す。
そして、大事なことはこの 4 つの P がターゲット顧客と一貫性を持っている、ということだ。

So What? / Why So? ―― 話の飛びをなくす技術 p89

So What? とは、手持ちの情報や材料の中から「結局どういうことなのか?」を抽出する作業だ。
言い換えれば、「よって」「したがって」「このように」の前に述べた情報やネタの中から、自分が答えるべき課題に照らしたときに言える重要なエキスを抽出する作業のことだ。
「よって」「したがって」「このように」の後にくる事柄は、前にある情報を So What? したものになる。

大事なことは、 So What? したものに対して「なぜそういうことが言えるのか?」と質問を投げかけたとき、
手持ちの情報、用意された材料できちんと説明できなければいけないということだ。
この、「なぜそのようなことが言えるのか?」「具体的にはどういうことか?」と検証・確認することが Why So? である。