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「おいしく育てる はじめての家庭果樹」を読んだ

おいしく育てる はじめての家庭果樹」を2025年07月23日に読んだ。

目次

メモ

鉢植え p10

栽培する場所、広さ、気候を選びません
果実がつきやすい
同じ条件の苗木でも、庭植えにするより1~2年早く収穫がはじめられます。
コンパクトな木にできる
根が鉢の中でしか成長できないので、枝の無駄な伸びも抑えられ、コンパクトになります。
ベランダでも育てられます。
定期的な植え替えが必要
鉢が根でいっぱいになってしまうので、1~2年に1回、植え替えの必要があります。
ラクラク移動できる
季節によって栽培に適した場所、例えば家の中にも取り込めるので寒さや暑さに弱い果樹でも育てられます。
こまめな水やりが必要
こまめに水をやって、水切れさせないようにする必要があります。

庭植え p11

水やりいらずで、たくさん収穫できます
初収穫が遅い
苗木を植えつけてからはじめて収穫するまで、鉢植えに比べ1~2年遅くなります。
たくさんの果実を収穫できる
大きく育てられるので、その分、果実も多くつき、たくさんの収穫が期待できます。
育てられる果樹が限定されてしまう
地域の気候や庭の日当たり、風通しのよさなど、環境によっては育てられない果樹があります。
庭が必要
庭が必要です。
そして、草花よりも大きくなるのでかなりのスペースをとります。
水やりは不要
猛暑の夏を除いて、基本的に水やりをする必要がありません。

完熟果が手に入りにくい p13

果実は熟すにつれて柔らかくなるため、本来の味である完熟果がスーパーなどに流通しない果樹もあります。
このような果樹を家庭で育てる価値は計り知れません。
一度完熟果を食べたら、やみつきになること間違いなしです。

大苗(たくさん枝分かれした苗木) p14

木がある程度成長しているので、ビギナーにおすすめです。
果実がなっている場合もあり、購入してすぐに収穫できます。
✓おすすめポイント
・すぐに果実がなる
・果実がすでになっている苗木(実つき苗)もある

✓要注意!!
・値段が高い

常緑果樹 p14

レモンやオリーブなど、1年を通じて葉が茂っている果樹のこと。
寒さに弱いので冬は屋内の日が当たる場所に取り込む。

落葉果樹 p14

ブドウやイチジクなど冬に葉が落ちる果樹のこと。
翌年の春に新芽を出す。
多くが寒さに強く冬も戸外に置きっぱなしでよい。

棒苗(1本の棒状になっている苗木) p15

木の高さが高くなりがちな庭植えでは、小さいうちから成長をコントロールできる棒苗がおすすめですが、通常、約3~4年かけて大苗のような状態になるまで果実は収穫できません。
ビギナーにはあまりおすすめできません。
✓おすすめポイント
・値段が安い

✓要注意!!
・果実がなるまで年数がかかる

苗木が2本必要な果樹があります!! p15

果樹には、1本で果実ができるものもありますが、もう1本、別の品種がなければ果実ができない(別の品種の花粉が雌しべにつくと果実がなる)ものもあります。
2品種必要な果樹

・ブルーベリー
・サクランボ
・リンゴ
・カキ
・キウイフルーツ(雄木、雌木が必要)
・オリーブ など

※上記の果樹でも品種により1本で果実がなるものもあります。

品種 p15

同じ種類の果樹の中でも、見た目や味が違うものがあります。
例えばサクランボなら上の写真のような「ナポレオン」「佐藤錦」など。
それらを品種といいます。

鉢に植えてみよう p20

苗木を買ってきたら、一回り大きな鉢に植えつけましょう。
根が伸びるスペースが生まれて、木が元気になります。
意外と忘れがちですが、2品種植える果樹の場合は、鉢や土もその分必要なので注意しましょう。

※ブドウの大苗の例。ブドウはこの前後にも枝を切るなどの作業があります(→p58)。
※棒苗の場合も同様に植えつけます。
【用意するもの】
①苗木(ブドウの大苗)、②用土、③鉢(10号)、④鉢底石、⑤土入れ(または移植ゴテ)、⑥剪定バサミ、⑦ガーデングローブ
①鉢から出す
苗木を横にし、根元を握って苗木を鉢から土ごと引き抜きます。
②根をほぐす
苗木を横にしたまま、根がある程度見えるまで手で軽くほぐします。
③古い根を切る
古くて太い根を3~5cmほど切り取ります。
新しい根が伸びやすくなります。
④鉢底石を入れる
植えつけ用の新しい鉢を用意します。
鉢の底が見えなくなるぐらいに鉢底石を入れます。
⑤土を少し入れる
鉢底石の上に厚さ5~6cmほどを加えます。
⑦土を足す
鉢と苗木のすき間に土を足します。
鉢を軽く揺すり、すき間ができたらさらに土を足し、表面をならします。
⑥苗木を置く
③の苗木を鉢の中心に置いて高さを確認します。
高さが足りないようなら一度苗木を出して、土を加えて調整します。
水やりの際に水が鉢からあふれないよう、鉢の縁から2~3cm低いところに土の表面がくるようにしょう(→⑧)。
⑧水をたっぷり
土を入れ終えた。
このあと、鉢の底から水が流れ出るまで、たっぷり水を与えます。
混んでいる枝などがあれば切り落とします。

植えつけに最適な時期 p21

●落葉果樹
落葉前後の11~12月または芽吹く前の2月中旬~3月中旬。
※秋植えは根が土によくなじむが、寒冷地では春植えがよい。

●常緑果樹
寒さで傷む心配のない2月中旬~3月。

●熱帯果樹(→P.85)
3~6月。
根が盛んに伸びはじめる夏までに植えつけます。

●実つき苗を買った場合
果実を収穫したあとの適期に植えつけます(→P.104)。

庭に植えてみよう p22

21ページの「植えつけに最適な時期」を守って植えつけます。
特に寒冷地では、寒さで植え傷みしやすいので1月の植えつけは控えましょう。

場所のよしあしは今後の生育を左右します。
日当たりと水はけがよく、強風が当たらない場所をなるべく選びましょう。

棒苗を植えつけたら、2~3年は果実の収穫は見送り、枝の成長に専念させます。

※レモンの例
【用意するもの】
①苗木(レモンの棒苗)、②腐葉土18L、③ショベル、④剪定バサミ、⑤支柱、⑥ひも、ほかにガーデングローブなど
①穴を掘る
直径70cm、深さ50cmの穴を掘ります。
土が軟らかくなり、今後根が張りやすくなります。
②腐葉土を混ぜる
掘り返した土に、腐葉土を混ぜ込みます。
腐葉土を混ぜ込むことで水はけがよくなり、肥料としての効果もあります。
③根を切る
苗木の根を鉢から引き出し、根をほぐしたら、太い根を3cmほど切ります。
新しい根が伸びやすくなります。
④土を戻す
苗木を穴の真ん中に置き、高さを調節しつつ、②の土を戻します。
しっかりと土を手で押さえて倒れないようにします。
⑤苗木を切る
果樹によって異なりますが、約50cmの高さで枝を切ります。
しっかりとした新しい枝が出やすくなります。
大苗の場合は切りません。
⑥支柱を立てる
支柱を土にさし込み、ひもで苗木を固定します。
大苗の場合は支柱は不要です。
支柱と苗木が直接くっつかないよう、ひもは8の字!(→P.105)
⑦水を与える
掘り返した範囲にたっぷりと水やりをします。
地面がへこんだら土を足しましょう。
⑧でき上がり
庭植えの場合、これ以降の水やりは基本的に不要です。

棒苗はいつから果実が楽しめる? p23

棒苗は2~3年成長させてから収穫します(図はレモンの例)。
植えつけ(春)
庭に植えつけて、約50cmの高さで枝を切ります。
枝が勢いよく成長します。

1年後(春)
この1年間で伸びた枝の約1/3を切り落とします。
枝が成長しますが、この年はまだ収穫できません。

2年半後(秋)
さらに枝分かれして十分に成長し、ようやく収穫できるようになります。

「縦長」タイプ [主幹形] p24

クリスマスツリーのように中心のまっすぐな幹から何本も枝が出ている形。
棒苗を購入した場合は、植えつけ時に枝を切り返さず、幹からまんべんなく枝を出させる。
なお、何年かたって木を低くしたい場合は、幹の先端を切り落とすとよい。

・サクランボ、リンゴ、カキ、オリーブなど

「横長」タイプ [開心自然形] p24

多くの枝が横に広がった形。
枝が横に広がるように枝を下に引っ張ったり切ったりする。
棒苗を購入した場合は、植えつけ時に枝を切り返して、低い位置から太い枝を3本ほど出させる。

・レモン、ユズ、ビワなど

「ほうき状」タイプ [株仕立て] p24

ほうきのはく部分を反対に向けたような形。
植えつけたあとに幹の低い位置や地面から多くの枝が出てくるので、混みすぎないように間引くとよい。

・ブルーベリーなど

「横一列」タイプ [一文字仕立て] p24

太い枝が横一列になった形。
植えつけ後1~2年で、枝を横一文字になるように伸ばす。
そこから毎年垂直に枝を出して、その枝から果実を収穫する。
垂直に伸びた枝は毎年1~2節に短く切る。

・イチジクなど

「巻きつける」タイプ [オベリスク仕立て] p24

頑丈な「オベリスク」という支柱に枝を巻きつける形。
枝がつる状に伸びる果樹に向いている。
植えつけ時に1~2本の枝をオベリスクにらせん状に巻きつける。
夏に枝が多く出るので、冬に間引いて少なくするのがポイント。

・ラズベリー、ブラックベリー、ブドウ、キウイフル一ツ、パッションフルーツなど

ブルーベリーの摘みごろはいつ? p29

ブルーベリーの果実をよく見ると、真ん中のギザギザの部分が立っているものと寝ているものがあります。
どちらが完熟かわかりますか?
答えは寝ているほう。
熟すにしたがってギザギザが寝てきます。

果実が完熟する直前に小鳥に食べられてしまいます… p31

市販の果実袋をかければ、ムクドリなどの小鳥から果実を守ることができます。
ブルーベリー専用の果実袋はないので、ナシやリンゴのものを流用します。
多くの果実が青色に色づきはじめたら、かけはじめましょう。
ブルーベリーは枝の先端にいくつかの果実がまとまってつくので、1枚の果実袋で複数の果実をまとめてかけることができます。
少々手間がかかりますが、家庭栽培だからこそできる作業です。
ブルーベリーはまとめて袋に入れてしまおう。
株全体を市販の鳥よけネットで覆うのも効果的。

雄花が咲く品種が必要 p47

カキは雄花と雌花の区別があります。
多くの品種は雄花が咲かないか、あっても数が少ないので雄花が咲く品種(「禅寺丸」や「太秋」など)が必要です。
「禅寺丸」や「太秋」などは雌雄が同じ木に咲くので1本だけでも果実がなります。
また「平核無」のようなタネがなくても果実がなる品種は1本でも大丈夫です。

ユズ p72

ユズを購入する際、苗木のラベルには「ユズ」としか書かれていないことがほとんど。
例外として、「多田錦」はユズの欠点(タネが多い)を補う人気品種として、区別して販売されています。

毎年収穫を楽しむために p73

ユズは果実がよくなる年とならない年を交互に繰り返す性質があります。
これを防ぐには、
●枝を下に引っ張る
●7月に果実を間引く
●1月上旬までに収穫し終える
の3点が効果的です。

p80

ビワは庭植えすると家が日陰になるくらい枝葉の成長が早く、「ビワを植えると病人が出る」という迷信があるほどです。
ただし、鉢植えで育てればコンパクトに楽しめます。
毎年小さな果実しか収穫できない場合は、冬の寒さで果実が傷ん果実をつけすぎているのが原因です。
ポイントさえ押さえれば、家庭でも大きくて食べごたえのある果実を味わうことができます。

熱帶果樹 p85

パッションフルーツなど、熱帯を原産とする果樹のこと。
一年中、葉が茂っていて、常緑果樹よりもさらに寒さに弱いものが多い。

果実を残したままだと木が傷むことも p90

食べないからといって果実を木につけたままにすると、養分を果実に取られ木が傷んでしまうことがあります。
適期に収穫するのが、おいしさを味わううえでも、木の健康を維持するうえでも重要です。

果実の間引き [摘果] p91

果実が小さいうちに、混んでいる部分の果実を引く作業を「摘果」といいます。
もったいないと思うかもしれませんが、摘果をしないと、一つ一つの果実が大きくならず、甘みも弱くなります。
木が弱って翌年収穫できないこともあります。
摘果をしないほうがもったいないのです。

花粉をつける [人工授粉] p91

2品種育てているのに、受粉が行われないことがあります。
花粉が雌しべに届いていないのです。
そんなときは、人の手で花粉をつける「人工授粉」を行います。

冬の枝を観察してみよう p94

芽には、花芽と葉芽の2種類があります。
花芽から伸びた枝には、花や果実がつきます。
ブルーベリーの花芽から伸びた枝には果実だけがつき、カキの場合は、果実に加え、葉もつきます。
一方、葉芽から伸びた枝には葉しかつきません。
翌年も収穫を楽しむには、花芽が残るように枝を切る必要があるのです。

花芽を残す枝の切り方とは p94

花芽を残すコツは、花芽がどこにあるのかを知ることです。
見た目で花芽と葉芽の区別がつく場合は簡単。
大きな花芽がいくつか残るように確認して枝を切ればよいのです。

問題は、見た目で区別できないレモンやブドウなど。
しかし、果樹によって花芽がつく部分がほとんど決まっているので大丈夫。
枝の先端に花芽がつくタイプなら、果実をつけたい枝の先端付近を切らないようにします。
先端以外にも花芽がつくタイプなら、枝の先端をある程度切り詰めても問題ありません。

鉢植えは植え替えよう p96

※時期:21ページの「植えつけに最適な時期」と同じ
鉢植えは何年かたつと、鉢の中が古い根でいっぱいになり、水や肥料が十分に吸えなくなって弱りはじめます。
そうなる前に植え替えて、新しい根が伸びるスペースをつくる必要があります。

一回り大きな鉢に植え替える(20~21ページと同じように行う)のが理想ですが、鉢を大きくしたくない場合もあります。
その方法をご紹介しましょう。

※カキの例
【用意するもの】
①果樹用の土、②鉢底石、③移植ゴテ(または土入れ)、④剪定バサミ、⑤ノコギリ、⑥ガーデングローブ
①鉢を倒して底を確認
鉢植えを横に倒して底を確認します。
根が底から出ていたら植え替えしましょう。
②底から出ている根を切る
底からはみ出ている根は剪定バサミで切り取ります。
鉢から木を抜きやすくなります。
③鉢から引き抜く
木の幹を持って鉢から引き抜きます。
抜きにくければ鉢の縁をたたくと抜きやすくなります。
④ノコギリで底を切る
ノコギリで底の面を3cmほど切り落とします。
適期なら根を切っても大丈夫。
⑤側面も切る
ノコギリで側面も2~3cmほど(一回り)切り落とします。
⑥根を切った
底面と側面を切った状態。
だいぶ小さくなりました。
翌春から根がたくさん伸びるので大丈夫。
⑦鉢に戻して土を入れる
根を切った木を元の鉢に戻し、新しい用土を入れます。
ここに新しい根が伸びます。
⑧でき上がり
最後にたっぷりと、鉢底から水が流れ出るくらい水を与えて、植え替え終了。

どんなときが植え替えどき? p97

植え替えの目安は2年に1回。
でも、つぎのような状態になったら、年数に関係なく植え替えが必要です。
水やり時
土が古くなって硬くなると、水やりをしても水がなかなか土にしみ込んでいきません。
鉢の裏
鉢の中が根でいっぱいだと、鉢の底の穴から根が外に出ることがあります。
根本
鉢の中が根でいっぱいだと、土の上に根が飛び出ていることがあります。

水やり p98

意外と知らない水やりの基本。
「いつ」「どこに」「どうやって」与えるかを覚えましょう。
いつ?

午前中がベスト

夏の午後の暑さや乾燥に備え、冬の夜間に根を冷やさないためには、午前の水やりが効果的。
ただし午前中に忘れたら、翌日に延ばさず、午後でも与えます。
どこに?

葉や枝にかからないように

株元に向かって水を与えます。
特に葉に水がかかると病気になりやすいブドウなどは注意しましょう。
どうやって?

土の表面が乾いたら
数回に分けてたっぷりと

鉢底から水が流れ出るまで水を与えます。
ただし一気に水を与えると、十分に土に水が行き渡らないまま鉢の縁を伝って水が流れ出てしまうので、数回に分けましょう。

ブルーベリーの2つの品種を、1つの鉢にいっしょに植えてはいけませんか? p105

できるだけ別の鉢に植えましょう

ブルーベリーなど、2つの品種を育てないと果実がつかない果樹がありますね。
たしかに2本の苗木をいっしょの鉢に植えてしまえば場所もとらず、管理も楽そうです。

しかし、成長してくると枝葉がとても混雑します。
日当たりが悪くなって病害虫が発生しやすくなるうえ、枝を切る際にも、どの枝を残すかの判断が難しくなります。
また根も、すぐに絡まって生育が悪くなるので、あまりおすすめしません。

ただ、オベリスクを用いて枝を誘引するパッションフルーツなどは、枝を均等に配置すれば大きな問題はなく、いっしょの鉢に植えても大丈夫です。
しかしその場合も、根はすぐに混み合うので、10号(直径30cm)以上の大きな鉢に植えて、毎年植え替えましょう。

毎年とれるブルーベリーが全然甘くありません。もっと甘く育てるコツはありませんか? p106

甘くなる3つのテクニック

以下の3つを試してみてください。
その品種が本来もっている甘みをさらに高めるテクニックです。
多くの果樹に当てはまります。
①果実を間引く
まだ小さなうちに果実を間引くことで、残した一つ一つの果実にたまる甘みをふやすことができます。
果実を大きくし、毎年実つきをよくする効果もあります。
②完全に熟すまで待つ
少し色づいて「もういいかな」と感じても、ちょっと我慢。
熟している最中にも甘みがたまるので、完全に熟してから収穫しましょう。
酸味が十分に抜けることで、甘みをより強く感じるようにもなります。
③水を切る
果実の大きさが十分になったころから収穫まで水やりを控えます。
ただし、果実がこれからも大きくなる時期に水を切ってしまうと、果実が落ちたり、枝葉がしおれます。
あくまで「果実が十分に大きくなったら水を切る」です。

レモンの鉢植え、屋内に取り込めませんが、よい手だてはありますか? p106

上はくるんで、下は二重に

レモンなど寒さに弱い果樹は、鉢植えなら屋内に取り込むのが理想的ですが、屋外の寒さから守る方法として有効なのが、寒冷紗で覆い、なおかつ「二重鉢」にすることです。
①寒冷紗で覆う
ガーデンセンターなどで市販されている寒冷紗(白色)を株の枝などに巻き、ひもやクリップで固定する。
②二重鉢にする
育てている鉢より二回り大きな鉢(鉢と鉢の間が5cm以上く)に入れ、間に土を満たす。

ただし、これらを行っても数°C温度を上げる程度です。
軽く葉が落ちる程度の寒さには対応できますが、葉がほとんどなくなるなど、明らかに耐えられない温度の場合には、屋内に取り込むことを強くおすすめします。

スモモ p108

スモモは未熟果実が流通することが多いので、家庭で育てて完熟果実を味わうと、「酸っぱい」というスモモの印象が変わるかもしれません。

基本的には2品種をいっしょに育てる必要があります。
受粉さえうまくいけば鈴なりに果実がつきますが、甘みが弱くなり、大きさも小さくなるので、葉30枚当たり1個になるように果実を間引くとよいでしょう。

ウメ p108

日本人に古くから愛されていウメには花ウメと実ウメがあります。
果実を楽しむのであれば実ウメの品種を育てましょう。

2品種をいっしょに育てることで家つきが格段によくなります。
「サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ」という言葉にもあるように、枝を切って若く保つことが毎年多くの収穫を楽しむポイントです。