コンテンツにスキップする

「Googleビジネスプロフィール 集客の王道」を読んだ

投稿時刻2024年2月16日 15:11

Googleビジネスプロフィール 集客の王道」を 2,024 年 02 月 16 日に読んだ。

目次

メモ

p2

Googleマップに載っている店舗情報を整備する仕組みは、当初「Googleマイビジネス」という名称でした。
その後「Googleビジネスプロフィール」という名称に変更され、編集手順やアクセス解析の仕組みも変更になりました。

Googleマップは日本で一番多く見られている地図アプリ p11

下の図は、2020年の日本におけるスマートフォンアプリ利用者数のランキングです。
利用者が一番多いのはLINEで、YouTube、Googleの次に「Googleマップ」がランクインしています。
つまり「Googleマップ」は、「日本のスマホユーザーにもっともよく使われている地図アプリ」といえるでしょう。

p14

また、お店によっては「混雑する時間帯」や、「この場所の平均滞在時間は●時間です」という表示が出る場合もあります。
これらの情報は、Googleユーザーの行動履歴をもとに算出されたものです。
なかなかすごい(恐ろしい?)時代ですよね。
そのお店に初めて行くお客様は、この情報は非常に重宝するのではないでしょうか。
余談ですが筆者は家族旅行を計画するときに、
観光ポイントの「平均滞在時間」を確認してプランを考えたりします。
その名所が15分で周れるのか、2時間かかるのかは、プランを考えるのにとても重要な情報です。

Googleマップにお店が“勝手に”掲載? p17

Googleマップを見ると「Googleビジネスプロフィールを運用しているとはとても思えないようなお店」なども載っていることに気づくと思います。
GoogleはWeb上の情報をもとにマップ上に店舗情報を載せることがあります。
また一般ユーザーからの情報提案で載ることもあります。
Googleマップに載っている拠点情報を「ローカルリスティング」といい、そのうち後述する「オーナー確認」を済ませて主体的に運用されている拠点情報を「ビジネスプロフィール(ビジネスリスティング)」といいます。

「マップに載っていれば、もう十分です(ローカルリスティングで十分です)」とおっしゃる経営者様もいらっしゃいますが、Googleマップという「同じ土俵」で戦ううえでは、情報が豊かなほう(ビジネスプロフィール)に競り負けてしまうのではないでしょうか。

本書の読者様は、じっくりコツコツとビジネスプロフィールを育んで、新規集客を目指していただければと思います。

ビジネスのオーナー確認を行う p19

ビジネスのオーナー確認を行うと、GoogleマップやGoogle検索などのGoogleサービスで、ローカル検索結果にビジネス情報が表示される可能性が高くなります。

店舗用のGoogleアカウントを用意する p28

Googleビジネスプロフィールを活用していくためには「Googleアカウント」が必要です。
コンサルティングをさせていただいていると、
▶経営者様個人のGoogleアカウントを店舗用Googleアカウントとして使う
▶スタッフ個人のGoogleアカウントを店舗用Googleアカウントとして使う
というケースも散見されますが、
▶経営者様が出張、不在の場合にGoogleアカウントにログインできなかった
▶スタッフが退職してGoogleアカウントにログインできなくなった
というお話もよく聞きます。

ですので、できる限り店舗専用のGoogleアカウントを作成することをおすすめします。
日本在住の場合、Googleアカウントは13歳以上の人なら誰でも作ることができます。

p26

「ホームページコンサルタント永友事務所」は筆者の事業所で、日本に一つしかない屋号です。
したがって、このキーワードでは筆者の事業所の公式ホームページが一番上に掲載されます。
このように、屋号や会社名、代表者名で検索することを「指名検索」といいます。
指名検索すると検索結果の右側にかなり大きなスペースで筆者の事業所についての情報が掲載されていることがわかります。
じつはこの箇所も「ビジネスプロフィールの店舗情報」などをもとにした「ナレッジパネル」と呼ばれる情報欄です。

ナレッジパネルは、Googleビジネスプロフィールの管理画面で入力した情報と、GoogleがWeb上の情報から引用した情報がミックスされた情報群です。

つまり「ホームページコンサルタント永友事務所」などの指名検索をした場合にも、「Googleビジネスプロフィールで入力、設定した情報」が目立って表示されることがあるのです。
公式ホームページより先にこの「ナレッジパネル」が目に入る人も多いかもしれません。
このことからも、Googleビジネスプロフィールの情報整備が非常に重要だということがわかります。

一つのGoogleアカウントで複数のビジネスプロフィールを管理できる p30

Googleアカウントが一つあれば、複数店舗のビジネスプロフィールを管理できます。
例えば本店とは別にA支店、B支店のビジネスプロフィールを作成したいとき、別々のGoogleアカウントで作成すると、もし本店社員様がA、B支店の情報も修正管理しようとするときに、それぞれのGoogleアカウントでログインしなおさなければならず面倒です。

本店社員様が管理することが多ければ、むしろ本店のGoogleアカウントにてA、B支店のビジネスプロフィールを作成し、管理したほうが合理的でしょう。

「オーナー確認を行っています」の表示 p37

検索結果画面で「オーナー確認を行っています。通常は数分かかります。」という案内が出ることがあります。
これは入力された情報が少なくGoogleがオーナー確認をいったん保留にしているものと考えられます。
ビジネスプロフィールの編集自体は進められますので、後述する方法で可能な限り情報を埋めるようにしてください。
そうすると(「数分」以上かかりますが)そのうちにこの案内は消えます。

万が一、情報をふんだんに入れてだいぶ日にちが経ってもこの案内が消えない場合は、サポートに連絡をして指示を仰いでいただければと思います(連絡先はヘルプページ最下部にあります → https://support.google.com/business/answer/7107242)。

ビジネスプロフィールで管理できない情報 p45

ナレッジパネルの中には「Googleビジネスプロフィールの管理画面からは管理できない情報」も含まれています。
例えば、混雑する時間帯や平均滞在時間です(P.14参照)。

また他には、「プロフィール」という欄にSNSアカウントへのリンクボタンが表示される場合もあります。
どのような要件でこのリンクボタンが付けられるかについて、Googleは明示していません。
SNSアカウントにきちんと会社名が入っていても、そのSNSを長く運用していてもリンクボタンが出てこないこともあります。
ですので、この表示については「出ればラッキー」くらいの気持ちでいるのがちょうどよいと思います。

営業時間は必ず正確に保つ p51

店舗ビジネス向け総合ニュースメディア「ロコミラボ」様の調査によれば、Web上の営業時間が実際と異なると、クチコミの低評価率は61.5%になってしまったとのことです。
営業時間が間違っているなどのとき、低評価なクチコミが寄せられる可能性が高くなってしまうというわけです。

これは消費者の立場からいえば「やむを得ない」という気もします。
せっかく時間を割いて、予定をして出かけたのに「閉まっていた」という失望感は大きいものがあります。

Googleビジネスプロフィールの情報整備でもっとも大切なことは「営業時間を正確に保つ」ことだと思っていただければと思います。
Googleビジネスプロフィールの活用や情報整備は、集客できるというポジティブな意味だけでなく、クレームを防止するというリスク対応でもあるのです。

「祝休日の営業時間」を編集する p52

「営業時間」の編集箇所の下で、祝祭日や変則的な営業日についての営業時間を編集できます。

まずは直近の祝祭日が示されますので、その日は営業しないなら「休業」にし、営業するのであれば営業時間を入力します。
なお、この操作パネル最下部に「+日付を追加」という文字があります。
ここを押してカレンダーから日付を選択することで、変則的な営業日を設定することができます。
例えば「月曜日は通常、9時から17時までの営業だが、今度の月曜日だけは10周年記念なので8時から21時まで営業する」といった特別な営業時間を設定できます。

「商品」を編集する p54

直接管理画面に「商品を編集」ボタンがある場合はその編集ができます(カテゴリによって出ない場合があります)。

ここでは「貴店が取り扱っている商品」をPRできます。
「商品」欄に入力した情報は、スマホのGoogle検索でビジネスプロフィールが表示されたときに「商品」というタブの中に表示され、また写真欄の下にも表示されます。
パソコンの場合は電話番号の下に目立って表示されます。
各商品からはネットショップなどにもリンクが張れますので積極的に活用しましょう。

「サービス」を編集する p58

直接管理画面に「サービスの編集」ボタンがある場合はその編集ができます(カテゴリによって出ない場合があります)。

ここでは「貴店が提供しているサービス」をPRできます。
「商品」欄とは違い無形のサービスを入力する欄で、画像を登録することもできません。
「サービス」欄に入力した情報は、スマホのGoogle検索、Googleマップでビジネスプロフィールが表示されたときに「サービス」というタブの中に表示されます。

お店の外観 p68

初めてのお客様は、外観(建物外観、看板)を頼りに訪問するでしょう。
ですので、改めて「外から見た建物外観」「看板」写真を撮って掲載したいですね。
細かいことですが、入り口に段差があるのかどうか?は結構重要です。

客席全体 p69

初めてのお客様は、その客席全体の写真から、ベビーカーは入れそうか?宴会はできそうか?などを判断することでしょう。
また、格調高いのか?庶民的なのか?といったお店の雰囲気も判断すると思います。
個人的な話で恐縮ですが、筆者は残念ながら右膝が悪く、畳と座布団の座敷に正座やあぐらで座って長時間食事をすることが難しいです。
ですので、Googleマップで飲食店を探す際、特に宴会の場合は、店内写真をくまなく見て、掘りごたつかどうか?を非常に注意深く確認しています。
逆に、掘りごたつかどうか確認できない飲食店は、候補から外しています。

駐車場の写真 p71

クルマで訪問するかたは、カーナビなどを見るにせよ、最終的には「駐車場看板」を目標にするはずです。
駐車場看板や駐車場そのものの写真を掲載すると、お客様にとってはとても親切ですね。

スタッフの写真 p71

ネットでは「人気」が大事です。
「人がいる感じ」のある写真は、見る人に親しみやすさを感じさせます。

p71

「ビジネス用写真」というヘルプページ(https://support.google.com/business/answer/6123536)は、上記それぞれの種類の写真について「少なくとも3枚掲載しましょう」などと書かれていますが、実際にはその種類の写真がまったくなくても問題はありません。
例えば筆者は個人事業所であり「チームの写真」などが掲載し得ないのですが、Googleビジネスプロフィールの情報が削除されたり、停止になったりするわけではありません。
入口の段差の有無、座敷のかたち、電子決済は使えるか、禁煙かどうか、駐車場は何台停められるかなど、来店するにあたりお客様が不安・疑問に思うことに対応する「お客様目線の写真」を積極的に掲載することをおすすめします。

「投稿」機能で他店と差をつける p82

Googleビジネスプロフィールは、店舗の情報を固定的に掲載することだけがすべてではありません。
「投稿」という機能を使って、お店の「お知らせ」を発信することもできるのです。
中小企業・店舗様がGoogleビジネスプロフィールを活用するとき、もっとも違いが出やすいのは、この「投稿」機能であると思います。
筆者の身の回りでGoogleビジネスプロフィールを使い始める事業所様は増えてきましたが、この「投稿」機能を使ったことがない、もしくは知らないという事業所様はまだまだ多いように感じます。
だからこそ、この本を手に取った貴店は、ぜひこの「投稿」機能を使って、いや、使い続けていただき、他店と差をつけていただきたいと願っています。

ただし投稿機能はお選びいただくカテゴリによっては使えない場合もあります。
ご了承ください。

問い合わせには自動応答機能もある p94

このチャット機能ですが、よく聞かれそうな典型的な質問とその回答(FAQ)を事前に登録し、それをもって自動応答させる機能もあります。
チャット設定画面の「よくある質問を追加」から質問とその答えを入力し保存します。
この答え(自動応答メッセージ)には、執筆時点では「リンク」を張ることもできるようですので、ホームページ等に誘導することも可能です。

「よくある質問」の代表的パターン p140

▶YES/NO型…「住所に関係なく大丈夫ですか?」
▶不安型…「本当に○○なんですか?」
▶情報不足型…「FAX番号を教えてください」
▶初心者型…「初めてでもできますか?」「簡単に○○できますか?」
▶手順型…「どんなふうに○○するのですか?」「いつまでに○○ですか?」
▶保守型…「自宅ではどうすればよいのですか?」

写真がお客様を連れてくる「Pinterest」 p159

Pinterest(ピンタレスト)は、国内ユーザー数は多くありませんが、独特な仕様から、これからの活用について大いに可能性を感じさせるSNSです。
利用は無料です。
Pinterestは自分が好む写真をクリップボードに貼り付けて(ピンして)、眺めて楽しむサービスです。
他のユーザーと交流することはほとんどなく、その意味で「SNS」というカテゴリに入れるのはやや合わないようにも思いますが、ともあれ、海外では人気のSNSになっています。

複数人でGoogleビジネスプロフィールを管理する p172

経営者や店長だけでなく、現場スタッフも含めてGoogleビジネスプロフィールの情報を管理したい場合もあるでしょう。
あるいは経営コンサルタントやWeb制作会社、広告代理店など、第三者の力も借りて管理するケースもあります。
そのような場合のために、Googleビジネスプロフィールでは情報を管理する「ユーザー」を増やせるようになっています。
各ユーザーには権限を設定することができ、それぞれ行えることが異なります。
権限の種類はオーナー、管理者の2種類です。

▶オーナー: すべての機能を使うことができる
▶管理者: 管理するユーザーの追加/削除、ビジネスプロフィールの削除という重要な機能を除いては、オーナーと同じ機能を使うことができる

より詳しくは以下のヘルプページを参照してください。
なお広告代理店など外部の第三者に管理してもらう場合、付与する権限は「オーナー」ではなく必ず「管理者」にしてください。