コンテンツにスキップする

「デザイン入門教室」を読んだ

投稿時刻2023年10月2日 19:12

デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる」は 2,022 年の 3 月の 17 日に Amazon で購入したみたい。
これまでに何度か読んだ。

目次

メモ

デザイン制作の流れについて。

10 ページにデザイン制作の流れについて記述があった。
先に板面とマージンを設定するみたい。

1. 情報の整理
2. レイアウト 1 板面・マージンの設定
3. レイアウト 2 グリッドの設定
4. レイアウト 3 優先順位の適用
5. レイアウト 4 強弱の設定
6. 配色
7. 文字・書体選び
8. 情報の図式化

板面とマージンについて。

13 ページに板面とマージンの説明が記述されていた。

板面とは「文字情報や写真、図板などを配置できる領域」です。  
「レイアウトスペース」とも呼ばれます。  
一方、これらの要素を配置してはならない領域のことを「マージン」や「余白」といいます。
板面の大きさのことを「板面率」といい、  
板面が大きい場合を「板面率が高い」、板面が小さい場合を「板面率が低い」といいます。

22 ページにも板面とマージンの説明が記述されていた。

板面率が高い紙面では、たくさんの情報を掲載できるため、  
読み手に「にぎやか」や「楽しい」といった印象を与えます。  
逆に板面率が低い紙面では、マージンが広くなるため、  
「静か」や「落ち着いた」、「高級感」などの印象を読み手に与えます。

24 ページにマージンは揃えるということが記述されていた。
上下と左右のマージンのサイズは揃えた方がいいみたい。

マージンの幅は四辺で揃える必要はありません。  
上下のマージンは少なめに設定し、左右は多めに設定する、といった手法も頻繁に使用します。  
また、基本的には上下のマージン、および左右のマージンは揃えることをお勧めします。  
特に左右のマージンが異なっていると、安定感のない仕上がりになってしまうため注意してください。  
ただし、マージンが異なることによる安定感の低下を活用する形で、  
意図的に詩篇のマージンをバラバラに設定し、躍動感のあるデザインを制作する手法もあります。

ウィリアム・モリスのマージン設計について。

25 ページにウィリアム・モリスのマージン設計について記述されていた。

19 世紀の著名なデザイナー、ウィリアム・モリスは、多くの美しい書籍を実際に分析し、  
冊子などの複数ページ構成の紙面における「美しいマージンの比率」を導き出しました。

グリッドについて。

26 ページにグリッドについて記述されていた。
フォントサイズを元にグリッドを作成する方法もあるが、段数を決めてグリッドを作成する方法もある。

グリッドシステムは、 20 世紀のヨーロッパで生まれた、  
モダングラフィックデザインを代表するデザイン手法の 1 つです。
グリッドシステムでは、基本となる矩形のグリッドを 1 つの単位として考え、その組み合わせで紙面を構成します。  
そして、グリッドに沿って各要素を配置していくと、まとまりのある、整然とした美しいレイアウトを実現できます。  
これが、グリッドを利用することの最大のメリットです。
グリッドの利用にはもう 1 つのメリットがあります。  
事前にグリッドを作成しておけば、それが配置する要素の基準となるため、  
グリッドがない場合と比べ、レイアウト作業が格段に容易になります。  
そのため、特に文章量の多い資料や、雑誌や書籍のような紙面を制作する際にグリッドを利用すると、  
迅速に、迷うことなくある程度美しい紙面を制作できます。  
また、複数ページあるレイアウトの場合は全体の統一感を維持することも可能となります。
グリッドを大きくするとグリッドの数が少なくなるため、各要素の位置がある程度固定されます。  
その結果、全体的に整って見えますが、反面、自由度が低くなるため、配置のバリエーションが限定されます。
グリッドを小さくするとグリッドの数が多くなるため、全体の整然さはやや損なわれますが、  
さまざまなレイアウトパターンを実現できるため、レイアウトの自由度は高くなります。
なお、グリッドの間隔はみなさんが独自に決めていくものですが、  
一般的な参考値としては、 A4 サイズ縦の場合は縦 3 ~ 12 段、横 3 ~ 7 段程度です。

グリッドの設定方法について。

28 ページにグリッドの設定方法について記述されていた。
板面に段数を決めてグリッドを作成する方法と、本文のフォントサイズを元にグリッドを作成する方法がある。

図板などの基準としたグリッド設定  
名刺や DM 、ポスターといった文字要素の少ない紙面を制作する際は次の手順でグリッドを設定します。
1. 板面を決める  
板面の位置を決めます。  

2. グリッドを設定する  
任意で、縦横等間隔で格子状のラインを設け、完成です。
本文の文字サイズを基準としたグリッド設定  
チラシや会社案内、カタログといった文字要素の多い紙面を制作する際は次の手順でグリッドを設定します。
1. 板面を決め、仮のグリッドを設定する。  
板面の位置を大まかに決め、仮のグリッドを設定します。  
ここでは横 3 分割、縦 5 分割に設定しています。  

2. 文字サイズと行送りを決める。  
次に、本文の文字の大きさと行送りを決め、 1 で設定した仮のグリッドの 1 ブロックにテキストを流し込みます。  
今回は文字 8pt 、行送り 14pt に設定しました。  

3. 文字の大きさからグリッドの大きさを決める  
グリッドの横の長さは、任意で決めても構いませんが、最初のうちは、文字の大きさの倍数を基準にすると良いでしょう。  
今回の例では、文字サイズ 8pt (約 3mm 、 1pt = 約 0.35mm) なので、 3 の倍数の 54mm に設定しました。  
次にグリッドの縦の長さを決めます。  
今回の例では、ブロックに本文を 10 行入れると想定した場合、下記のような計算式で、グリッドの縦の長さを決めます。  

グリッドの縦の長さ  
行送り x 行数 - 行間 = グリッドの縦の長さ  

今回の場合  
14pt (5mm) x 10 - 2mm = 48mm  

本文を基準としたグリッドを設定する際は、  
1 ブロックの底辺が、文字の下 (ベースライン) で揃うように設計することが基本となります。  
そのため、余ってしまう行間部分を削除する必要があります。  

4. ブロックを複製し本文を流し込む  
ブロックを複製して、テキストを流し込んでみると、 2 つ目以降のブロックと行の頭が揃っていないことが確認できます。  

5. ブロックの間隔を調整する  
文字のサイズを基準にして、ブロック同士の間隔を下記の計算式でを調整します。  

ブロックの間隔  
行間 + 行間 + 文字サイズ = ブロックの間隔  

今回の場合  
2mm + 2mm + 8pt (3mm) = 7mm  

6. ブロック間のマージン調節  
ブロック間の間隔を先ほどの数字で調整し、余った部分を上下左右のマージンで調節すれば完成です。  
このように、グリッドを文字サイズや行間から算出して設定しておけば、タイトルや写真、図板などだけでなく、  
本文も自由にレイアウトできるようになります。  
さまざまなレイアウトパターンを検討したい場合は、ここで紹介した手順でグリッドを設定してみてください。

中央揃えについて。

35 ページに中央揃えについて記述されていた。
中央揃えで揃えるのではなく、左右どちらかで揃えた方が良いみたい。

中央揃えは難しい  
中央揃えは基本的なレイアウト手法の 1 つですが、  
この方法には「基準線がわかりづらい」というデメリットがあるので注意してください。
読み手としては、明確な基準線が見えたほうが、製作者の意図を用意に理解できるため、紙面を制作する際は、  
最初から中央揃えを考えるのではなく、左右どちらかで揃えることも検討してみてください。  
いろいろな方法を試すことで、デザインの幅も広がります。

ジャンプ率について。

42 ページにジャンプ率について記述されていた。

紙面が読み手に与える印象は、ジャンプ率によって大きく変わります。  
ジャンプ率が高くなるほどセンセーショナルな印象になるため、訴求力が高くなります。  
一方、ジャンプ率が低くなると、静かで落ち着きのある印象になるため、高級感のある紙面を演出できます。

ジャンプ率の決め方について。

44 ページにジャンプ率の決め方について記述があった。
等差数列、等比数列、フィボナッチ数列の 3 つの方法が記載されていた。

ジャンプ率を考える際、感覚で調整する場合もありますが、  
「等差」「等比」「数式」などを基準に考えていくのも 1 つの方法です。

裁ち落とし配置について。

50 ページに裁ち落とし配置について記述されていた。
ダイナミックな紙面を作る王道テクニックとのサブタイトルだった。

裁ち落とし配置とは、写真や図板などを紙面からはみ出すように配置する技法です。  
すべての要素を板面内に収めた場合に、板面の四角形が強調されすぎて窮屈な印象になることがあります。  
そのような場面に裁ち落とし配置を行うと、空間の広がりや被写体の動きを効果的に表現することができます。
裁ち落とし配置は、紙面に空間的な広がりを持たせることができるもっとも基本的なレイアウト技法の 1 つですが、  
すべての写真に向いているわけではありません。  
複数の写真がある場合は、 1 つずつ実際に配置してみて、良し悪しを判断してください。

余白の設定について。

54 ページに余白の設定について記述されていた。
板面の四隅で、要素を配置するのは 2 ~ 3 箇所にすると良いとか。

最初の要素を紙面の中央に配置すると、上下左右の余白が均一になるため、空間的な広がりの演出が困難になります。  
要素を紙面の箸に配置すると、広い余白が残っているため、さまざまなレイアウトパターンを検討できます。
意味のある余白を制作する際の基本は「左揃え」「右揃え」「上端揃え」「下端揃え」です。  
「中央揃え」は不向きなのでなるべく避けます。
空間的な広がりを演出するための、もう 1 つのコツは「空間の逃げ場を作る」です。  
紙面の中に適度に余白を設定した場合でも、  
紙面の四隅に何らかの要素が配置されていると、空間の逃げ場がなくなるため、  
外への広がりが損なわれ、場合によっては窮屈で息苦しい印象になることがあります。
空間を最大限に活かし、外へ広がるような紙面を制作する場合は、  
要素を配置するのは四隅のうちの 2 ~ 3 箇所に留め、意図的に空間の逃げ場を作ります。  
とてもシンプルな方法ですが、たったこれだけのことで紙面の印象は変わります。

黄金比と白銀比について。

62 ページに黄金比と白銀比について記述されていた。

黄金比とは、近似値 1:1.618 (約 5:8) の比で表される比率です。  
この比率で作成された四角形を「黄金長方形」といい、黄金比で面分割することを「黄金分割」といいます。
黄金比を元にしたグリッド設計  
黄金比を元にグリッドを作成しました。  
この場合、グリッドの比率、板面の比率、マージンの比率のすべてが黄金比となります。
黄金分割  
安定しやすく、落ち着いた印象を与える構図です。  
1/3 の法則と似ていることでも有名な分割方法です。

1/3 の法則について。

64 ページに 1/3 の法則について記述されていた。

1/3 の法則とは、紙面を三等分し、  
それぞれの基準線や各エリアを基準にして要素を分けたり、  
目立たせたいポイントを配置したりすることで、全体のバランスをとるレイアウト技法です。

視線の動きについて。

68 ページに視線の動きについて記述されていた。

横組の場合、人の目は左上から右下へと「 Z 型」に移動します。  
縦組の場合、人の目は右上から左下へと「 N 型」に移動します。

写真の構図について。

78 ページに写真の構図について記述されていた。

写真の構図を整える際は「 3 分割法構図」という方法がよく使われます。  
被写体を写真の中心にもってくることを「日の丸構図」といいますが、  
これに対して 3 分割法構図では、全体を 3 x 3 に分割して、  
その線が交差する 4 つの点のどこかに被写体を配置します。  
3 分割した洗浄にメインの被写体を配置すると、緊張感がありながらも、バランスのよい構図になります。
日の丸構図  
被写体を写真の中心に配置する構図です。  
安定感はありますが、退屈な印象を与えてしまう場合があります。
3 分割法構図  
被写体が中心からずれるため、動的な印象が生まれ、写真にストーリー性が感じられるようになります。

写真と文字について。

84 ページに写真と文字について記述されていた。

写真をトリミングして情報量の少ない箇所を十分に確保し、  
そこに文字を乗せると、写真と文字に一体感が生まれ、魅力的になります。

汚しについて。

120 ページに汚しについて記述されていた。
欧文書体で立体文字にしても良いみたい。

デザインでは、よく欧文書体を「汚し」で使います。  
「汚し」とは、何らかの情報を明確に伝えるために文字を使用するのではなく、紙面を演出する要素として使用する文字です。  
日本語だけでは硬い印象になりがちな場合に、アクセントとして汚しを使用する場合があります。  
欧文の魅力はアート的な演出が幅広くできることです。  
アルファベットは日本語の感じのような複雑さはなく、文字自体が記号のようにシンプルなので、  
可読性を保ちつつもいろいろな表現が可能です。
裁ち落とし文字の魅力  
文字を大きく使って大胆に裁ち落としにしたデザインは、ストレートに言葉が伝わる表現です。  
また、アルファベットや数字は字形がシンプルなので、文字の一部が見えなくても文字を認識できます。  
さまざまな場面で活用できるデザイン方法の 1 つです。
立体文字の魅力  
アルファベットは直線が多いので、立体化させることで建物のような形として表現できたり、  
控えめな立体にすることで高級感を演出できたりします。

文字の大きさについて。

130 ページに文字の大きさについて記述されていた。

文字サイズの単位  
基本的な文字サイズの単位は「ポイント」または「級」です。  
「ポイント」は、欧米の活字サイズに基づく単位です。  
1 ポイントは約 1 / 72 インチです。  
1 ポイント ≒ 0.3528mm になります。  
指定では「 pt 」と略されることが多いです。  
「級」は日本語組版の文字サイズの単位です。  
1 級 = 0.25mm で、 1 ミリの 1 / 4 (= Quarter) です。  
指定では「 Q 」で略されることが多いです。
用途の目安 (原寸表示)  
本文など 13Q / 9pt ~  
見出しなど 16Q / 11pt ~  
タイトルなど 38Q/ 26pt ~

行送りと行長について。

132 ページに行送りと行長について記述されていた。

一般的には、最適な行送りは文字サイズの 1.5 ~ 2 倍といわれています。
1 行に何文字までという決まりはありませんが、一般的には 15 ~ 35 文字程度が理想といわれています。  
文章が多い場合は、 2 段組や 3 段組などにすることも検討してください。

本文の揃え方について。

140 ページに本文の揃え方について記述されていた。

本文のデザイン方法には大きく「右揃え」「左揃え」「中央揃え」「均等配置 (最終行左揃え) 」の 4 種類があります。  
日本語の文章を制作する際の基本は均等配置 (最終行左揃え) です。  
均等配置にすると、紙面全体を眺めた際に、文章部分が四角い文字ボックスとして強調されるため、整った印象になります。
左揃えと均等配置の違い  
左揃えと菌乙配置は一見すると似ていますが、行末の扱いが異なります。  
右図を見てください。  
左揃えでは文字ボックスの右側が揃いません。  
そのため、文字ボックス全体を見ると、ガタガタとしてしまい、まとまり感のある印象にはなりません。  
そのため、デザイン的な効果を狙う場合を除き、  
日本語の文章は均等配置でデザインすることを基本として覚えておいてください。